草木染め
植物を染料にして染める方法です。天然素材のため、成育度合い、摘む時期、土壌などにより植物が含む色素の成分が異なり色味に個性が出ます。一期一会の色との出会いと経年変化による自然な風合いをお楽しみいただけます。
草木染め以外の作品
手染めした作品の色柄をより長くお楽しみいただくために、手ぬぐいやハンカチ、エコバッグなど洗濯を頻繁にする商品は、なるべく色落ちしにくい合成染料を採用しています。
※洗濯機で洗えます。漂白洗剤や漂白成分の強い洗濯洗剤は避けてください。
草木染め
Persimmon Tannin
まだ青いうちに収穫した渋柿を搾汁し発酵熟成させたもので、日本では古くから塗料や染料、万能民間薬として活用してきました。生地を強くしたり抗菌・消臭作用があります。経年変化で渋みが増して、色を育てるようにお楽しみいただけます。熱を使わない染色ができる上、化学薬品も一切必要としない環境優しい染料・顔料です。
柿渋
Eulalia
ススキに似た多年草で、日本では古来より茎・葉を煎じて黄色染めをしていました。アルミ媒染で少し青みを感じるようなスッキリとした黄色に染まります。藍と重ねて緑色に染めることもあります。カリヤスと同じイネ科でコブナグサも黄色の染料としてよく使用されます。
カリヤス
Pagodatree
日本では街路樹としても植えられているエンジュ。7月ごろの淡い黄白色のつぼみを取り煎じます。薄い色のつぼみからは想像できないような、まったりと鮮やかな黄色が染まります。
エンジュ
Madder
茜色の空と云われるように、夕暮れのようなオレンジがかった美しい赤色に染まります。根に赤い色素を含み、西洋アカネ、インドアカネ、日本アカネと種類によって色味が違います。鉄媒染や松煙と重ね染をすると、渋い赤紫になって趣があります。
アカネ
Green Alder
秋に小さい松ぼっくりのような実をつけるますが、まだ9月ごろの青いうちに採取して乾燥させたものを使います。夜叉とは黒染めに用いられることから夜の色をいったもので、鉄で黒に近い茶色に染まります。
ヤシャブシ
Pine smoke
松などの脂分を含む木を燃やしたススが原料で、豆汁で溶いてグレーに引き染めしたり、ぼかし染めで柄に濃淡をつけるのに使用したりと無くてはならない染料です。